職場で学歴を理由に見下されて傷つくあなたへ No.3

「もう学歴のことで嫌な思いをしたくない。」
出身校を持ち出して笑われる。やめてほしくても、直接伝えれば、さらに嫌なことを言われそうで迷うことがあります。
今回は、学歴を理由に見下す発言をやめるよう、上司などから相手へ伝えてもらう話し合いを取り上げます。
あなた一人で相手を説得する話し合いにせず、職場として発言の中止を求めるための準備と、相手が反発したときの対応を具体的に考えます。
話し合いを任せる人と本人が参加する範囲
最初に頼む相手は、見下す発言を止めるよう相手に伝えられる人です。たとえば、相手の仕事を管理する上司など、発言を問題として取り上げ、その後も対応できる人を考えます。
「二人で仲直りして」と促す人や、以前からその発言を一緒に笑っていた人には、進行を任せにくいでしょう。相手が上司なら、その上の管理職や人事担当者など、相手に注意できる立場の人を探します。
頼むときは、「学歴について言われて困っています。本人にやめるよう伝えてほしいのですが、私が直接話すのは不安です」と伝えます。そのうえで、まずは自分抜きで相手に話してほしいのか、同席して説明したいのかを相談します。
🌈 ちょっと一息
本人が参加しない形でも、発言をやめてほしいという要望は伝えられます。直接対面することを、話し合いの条件にしないでください。
進行役には、相手へ伝える前に、誰に、どこまで話すのかを本人と確認してもらいます。本人の名前を伏せても発言の内容から分かる場合があるため、「匿名なら安心」と決めつけず、その点も含めて相談します。
参加する場合は、「説明できなくなったら代わりに話してください」と頼み、途中で席を外す合図も決めます。
「気にしすぎ」と済ませる人には、進行を任せず、別の担当者を探します。
発言の中止と仕事上の注意を分けた伝え方
進行役と準備するときは、やめてほしい発言を一つ具体的に伝えます。「いつも見下されます」だけでなく、「仕事の確認中に『その学校だから分からないんだ』と言われました」のように、何を言われたのかが分かる説明にします。
次に、相手に求めることを決めます。今回なら、出身校や最終学歴を持ち出して、能力や人柄を低く扱う発言をやめることです。謝罪だけで終わらせず、今後の会話をどう変えてほしいか伝えます。
進行役からは、たとえば次のように話してもらいます。「仕事の確認中に、出身校を理由に理解力を低く見る発言があり、本人が苦痛を感じています。今後はそのような発言をやめ、仕事で直してほしい点を具体的に伝えてください。」
🌈 ちょっと一息
話の中心は、どの学校が上か下かではありません。仕事の場で相手を見下す発言をやめ、必要な指摘を具体的に伝えてもらうことです。
仕事で直すべき点があるなら、それは別に確認します。たとえば書類の確認漏れなら、確認が必要な箇所と次回の確認手順を話し、出身校の話へ戻さないよう進行役に頼みます。
相手が「冗談だった」と答えたら、「冗談のつもりだったことは分かりました。ただ、本人は傷ついていますので、今後はやめてください」と返してもらいます。悪気があったかどうかの議論を長引かせず、発言の中止を求めるための返答です。
「そんなことは言っていない」と食い違う場合は、本人に証明を迫らず、確認を進行役に任せます。確認が済まないうちに、本人が相手の説明を受け入れたり、仲直りに応じたりする必要はありません。
反発が出たときの中断と話し合いの終え方
話し合いを始める前に、進行役と中断する条件を決めます。怒鳴る、本人を責め続ける、同じ見下し発言を繰り返す場合は、その場での説得を続けない取り決めです。
実際にそうなったら、進行役から「今の状態では話を続けられません。今日はここで終えます」と伝えてもらいます。本人が参加している場合も、相手の了承を得るまで座り続ける形にしないことを、事前に確認します。
一方、落ち着いて話せた場合は、「分かりました」の一言で終えず、進行役から「今後は学歴を持ち出して見下す発言をしないということで、確認してよいですか」と尋ねてもらいます。何について了承したのかを明確にするためです。
🌈 ちょっと一息
話し合いが終わったことと、問題が解決したことは同じではありません。その後に発言が止まるかどうかを、本人だけに見届けさせないことが大切です。
話し合いを終える際には、再び言われたときの連絡先を一人決めます。さらに、その担当者から相手に確認するなど、本人が毎回一から説明し直さずに済む対応を頼んでおきます。
相手が中止を拒んだ場合や、話し合いの後で本人を責めた場合は、同じ顔ぶれで話すだけでは改善を見込みにくくなります。その際は、進行役から会社側へ状況を戻し、相手との個別面談を避けるなど、仕事上の接し方の変更を検討してもらいます。
相手の態度が変わると約束はできません。それでも、発言の中止を求める人と、その後の対応を担う人を決めれば、本人だけで対処する状態を変える足がかりになります。
まとめ:学歴を理由に見下す発言を一人で止めようとしないために
話し合いでは、職場でやめてほしい発言を明確にし、対応を任せられる人と今後の接し方を決めます。相手の理解を得る役目を、本人だけに任せないことが大切です。
この記事のポイント
- 進行役 ⇒ 相手に発言の中止を求められる人に依頼
- 伝える内容 ⇒ 学歴への評価ではなくやめてほしい発言を具体化
- 終え方 ⇒ 中断の条件と再発時の担当者を事前に確認
自分がどこまで参加するかは、進行役と相談してください。
相手を納得させる役目まで、あなた一人で引き受ける必要はありません。発言を止めるために誰が動くのかを決め、話し合いの後も対応を任せられる形を整えていきましょう。
→ 心のケア編:『職場で学歴を理由に見下されて傷つくあなたへ No.1』へ
→ 小さな一歩:『職場で学歴を理由に見下されて傷つくあなたへ No.2』へ

