有給休暇を申し出るたびに責められるあなたへ No.2

「また何か言われそうで、休みを言い出せない……。」
有給休暇を取りたい日は決まっているのに、上司の席へ行くと「今、お忙しいですか」の先が出てこない。前にため息をつかれたり、人前で責められたりしたことがあれば、短い話を切り出すだけでも気が重くなります。
今回は、申し出る前にひと言を用意し、理由を聞かれたら短く答え、休む日に必要な仕事だけを引き継ぐ流れを考えます。今いちばん気が重い場面から読んでください。
有給休暇を申し出るときの最初のひと言
上司の席に行く前に、手元のメモに「11月20日に有給休暇を取りたいです」と一行だけ書きます。希望日と有給休暇の二つが入っていれば、言い出すためのメモとして十分です。
前に「みんな忙しいんだけど」と言われたことがあると、相手の反応まで先回りして考えてしまいます。まずは自分が最初に伝えることだけを用意しておきましょう。
🌈 ちょっと一息
すらすら話せなくても、日付が伝わればひとまず十分です。言葉が止まったら、手元のメモを見ながら話して構いません。
席まで行って声が出なかったら、普段から休暇の連絡に使っているチャットや申請欄に、その一行を移します。口頭で伝える職場なら、「少しお時間いいですか」と声をかけ、続けてメモに書いた希望日を読み上げます。
今日はどうしても声をかけられそうにないなら、一行を書いておくところまでで構いません。次に話せそうなとき、何と言い出すかを一から考えずに済みます。
休む理由を聞かれたときの短い返事
「何の用事?」と聞かれて、詳しく話したくないときは「私用です」と答えます。そっけなく聞こえそうで気になるなら、「私用で、その日にお休みをいただきたいです」と日付の話につなげる言い方も自然です。
前に話した用事を持ち出され、「それなら別の日でいいでしょ」と言われることもあるでしょう。希望日を変えるつもりがなければ、「その日でお願いしたいです」と返します。約束がどれほど大事かを分かってもらおうとすると、話すつもりのなかった事情まで口にしてしまうことがあります。
🔑 ワンポイント
とっさに説明を始めても、途中で「希望日は11月20日です」と戻して構いません。最初から用意したとおりに答えられなくても大丈夫です。
「その日は人が少ない」と勤務の話が出たら、「希望日はその日です。勤務の調整が必要なら、いつごろ分かりますか」と聞きます。返事を待つことになっても、いつ確認するかが分かれば、その日のうちに何度も上司の様子をうかがわずに済みます。
休みの前に抱え込まないための引き継ぎ
休みが決まったら、仕事を一つ見て、休む当日に誰かの対応が必要かを確かめます。たとえば金曜に休むなら、金曜に届く荷物の受け取りと、月曜に使う資料の下書きでは、引き継ぐ必要が違います。
荷物の受け取りなら、担当が決まった人に「金曜の午後に荷物が届きます。受け取ったら棚に置いてください」と伝えます。いつ、何をしてほしいかが分かれば、その一件の引き継ぎは済みます。
🌈 ちょっと一息
「私の分までお願いして悪いな」と思うと、つい別の仕事まで片づけたくなります。残ろうと思ったときは、その仕事が休みの日に必要かだけ、確かめてみてください。
月曜の午後に使う資料で、午前中に下書きが間に合うなら、休み明けに自分で進める仕事として残します。手をつけてから帰りたくなったら、月曜の朝に再開する箇所を一行メモしておくと、そこで区切りをつけやすくなります。
同僚にひと言添えたいなら、「受け取りをお願いします。ありがとう」で十分です。申し訳なさが残る日も、その気持ちを埋め合わせるために、普段なら翌日に回す仕事まで終わらせなくて大丈夫です。
まとめ:休みの前に自分の負担を増やさないために
休みを申し出る前には、希望日を伝えるひと言を用意します。休みが決まった後は、当日に人の手が必要な仕事を確かめ、休み明けにできる仕事を手元に残します。
この記事のポイント
- 申し出る前 ⇒ 希望日を一行メモ
- 理由を聞かれたら ⇒ 短く答え、希望日の話へ
- 休みが決まったら ⇒ 当日に必要な仕事を引き継ぐ
まずは、次に休みたい日を一行書くところからで構いません。No.3では、申し出るたびに責められる状況が続くとき、職場で休暇の申請の進め方を見直してもらうための相談を考えます。
前に責められたことを思い出せば、次の申し出にも勇気がいります。今日は日付を書けたところまで。休みが決まった日は、必要な引き継ぎを終えたところまで。その日の自分にできたことに目を向けてください。
→ 心のケア編:『有給休暇を申し出るたびに責められるあなたへ No.1』へ
→ 根本解決編:『有給休暇を申し出るたびに責められるあなたへ No.3』へ
