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それ、リモハラかも? 在宅勤務の新しい悩みと対処法

それ、リモハラかも? 在宅勤務の新しい悩みと対処法

在宅勤務が広がる中、

 「上司から四六時中監視されているようで、心が休まらない…」

と感じたことはありませんか。

その息苦しさ、もしかしたら「リモートハラスメント(リモハラ)」かもしれません。働き方が変わる中で生まれたこの新しい問題と、その対処法について、最新のニュースを交えながら分かりやすく解説します。

ニュースでよく聞く「リモハラ」とは?

リモハラとは、リモートワークの環境を利用して行われる嫌がらせのことです。大きく分けて、3つのパターンがあると言われています。

① 過度な監視・管理(プライベートへの過剰な干渉)

「サボっていないか」という疑いから、勤務時間中ずっとカメラをオンにさせたり、数分おきに進捗報告を求めたりする行為です。

自宅というプライベートな空間にまで、過剰に干渉されていると感じさせます。

② オンライン環境での孤立(人間関係からの切り離し)

オフィスでの「無視」と同様に、特定の従業員だけをチャットグループから外したり、オンライン会議にわざと招待しなかったりする行為です。

物理的に離れている分、より孤独を感じやすくなります。

③ 勤務時間外の過剰な連絡(精神的な攻撃)

深夜や休日に、業務用のチャットやメールで頻繁に連絡を取り、返信を急かすような行為です。勤務時間とプライベートの境界線を曖昧にし、相手に精神的なプレッシャーを与えます。

社会や法律はどう見ている? 最新の動向

「リモハラ」は新しい言葉ですが、その多くは既存のパワーハラスメントの類型に当てはまると考えられています。

裁判所も「リモハラ」を認定する傾向に

最近の裁判例では、オンライン上の言動であっても、従業員の精神的な健康を害するものであれば、ハラスメントに該当するという判断が示され始めています。

これは、働く場所がどこであれ、個人の尊厳は守られるべきだという社会的な認識が、法的な判断にも反映されてきた結果と言えるでしょう。

もし「リモハラかも」と思ったら

「これはハラスメントなのだろうか…」と一人で悩む必要はありません。あなた自身を守るために、今できることがあります。

まずは「客観的な記録」を残すこと

リモハラが疑われる言動があった場合、そのチャットのスクリーンショットを撮ったり、メールを保存したりしておきましょう。

いつ、誰から、どのような指示や連絡があったのかを客観的な形で残しておくことが、いざという時にあなたを助ける大切な情報になります。

🔑 ワンポイント
チャットやメールのやり取りは、それ自体が客観的な記録になります。冷静に保存しておくことが、あなたの心を守る第一歩です

🌈 ちょっと一息
「家にいるのだから」と一人で我慢しないでくださいね。あなたのプライベートな空間は、尊重されるべき大切な場所です

まとめ

働き方が多様化しても、ハラスメントの本質は変わりません。画面の向こう側で行われる言動も、あなたの心を傷つけるものであれば、それは断じて許されるべきではありません。

リモートワークで少しでも「おかしいな」と感じることがあれば、それはあなたの心が発する大切なサインかもしれません。まずは、そのやり取りを記録に残すことから始めてみましょう。

具体的な記録の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連ページ:『Step 1: 全てを記録する。未来の自分のために』

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