他人に期待すると疲れるだけ? 「心の自立」でメンタルを守る

職場の空気が悪いと
なぜか自分まで息苦しくなってしまう。
上司がイライラしていると、自分が悪いわけではないのにビクビクして疲れ果ててしまう。
そんな経験はありませんか? もし心当たりがあるなら、それはあなたの心の平穏が「他人の機嫌」に依存してしまっているサインかもしれません。
この記事では、他人の感情に振り回されず、自分の心を自分で守るための心の自立(自分の機嫌は自分で取る技術)について解説します。
「感情の支配権」を他人に渡さない
職場のストレスの多くは、コントロールできない他人の言動によって引き起こされます。 しかし、心理学の視点では、相手の不機嫌に影響を受けるかどうかは、あなた自身が選べると考えます。
不機嫌は「あの人の課題」である
アドラー心理学には「課題の分離」という考え方があります。 これは、「その課題(問題)は誰のものか?」を切り分けて考える思考法です。
- 上司が不機嫌で怒鳴っている
⇒ これは上司自身の感情処理の問題であり、上司の課題 - それを見てどう感じるか
⇒ これはあなたの課題
相手の感情の責任まで背負い込み、
「私がなんとかしなきゃ」
「私のせいかも」
と同調してしまう境界線の曖昧さが、苦しみの大きな原因です。
「あの人は今、機嫌が悪いんだな(でも私には関係ない)」
と、冷徹な事実として切り離すことが、メンタルを守る第一歩です。
「自分の機嫌を取る」の本当の意味
「自分の機嫌は自分で取る」
という言葉が流行していますが、これは常にニコニコしてポジティブでいることではありません。
無理にポジティブになる必要はない
本当の意味は、自分の感情の状態を自分で把握し、ケアできるということです。
- 自己認識
⇒ 「あ、今自分はあの人の言葉で傷ついたな」「イライラしているな」と自分の感情を否定せずに認める - 自己調整
⇒ 「コーヒーを飲んで一息つこう」「今日は早く帰って寝よう」と、自分を回復させる行動をとる
他人に慰めてもらうのを待つのではなく、自分で自分をメンテナンスする行動(コーピング)の引き出しを多く持つことが、心の自立につながります。
心の自立を促すトレーニング
他人に振り回されないメンタルを作るためには、日常的な思考のトレーニングが有効です。
期待値を下げて「自分」に集中する
人間関係の疲れの正体は、他者への期待です。
「普通はこうするはず」
「もっと配慮してくれてもいいのに」
という期待は、裏切られた時に強いストレスに変わります。
他人はあなたの思う通りには動きません。
「あの人が変わってくれれば」
とコントロールできない他人を変えようとする努力をやめ、
「自分ができること(挨拶だけはする、定時で帰る)」
だけに集中しましょう。 コントロールできる領域にエネルギーを注ぐことで、精神的な主導権を自分に取り戻すことができます。
まとめ:心のハンドルは自分で握る
あなたの心は、あなただけのものです。 誰かの不機嫌という「ゴミ」を、大切なあなたの心の中に持ち込ませる必要はありません。
この記事のポイント
- 上司の不機嫌は上司の課題であり、あなたが引き受ける必要はない
- 自分の機嫌を取るとは、無理に笑うことではなく自己調整すること
- 他人への期待を手放し、自分がコントロールできる行動に集中する
「冷たい人だと思われるかもしれない」
と心配する必要はありません。あなたが安定したメンタルでいることは、結果として周囲にも安心感を与えます。
今日から、心のハンドル(感情の決定権)を他人に預けるのをやめて、自分で握りましょう。不機嫌な人の横で、あなただけは穏やかな気分でコーヒーを飲んでいてもいいんです。それが「心の自立」です。
→ 関連ページ:『専門家(医師・カウンセラー)を最高の味方にする方法』へ
→ 関連ブログ:『休職・復職判定の鍵となる「主治医」の役割と意見書』へ

