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パワハラとモラハラ、何が違う? 知っておきたい定義と分類法

パワハラとモラハラ、何が違う? 知っておきたい定義と分類法
パワハラとモラハラ、何が違う? 知っておきたい定義と分類法

職場において

 「これはモラハラなのだろうか、 それともパワハラなのだろうか」

と、 一人で悩み続けてはいませんか。

言葉の使い分けに迷うことで、 誰かに相談することをためらってしまう方も少なくありません。

これらの言葉は似ていますが、

 法律上の定義や使われる場面には明確な違い

があります。 自分が置かれている状況を正しく知ることは、 解決への大切な一歩となります。

曖昧な理解のままだと、 相談窓口で状況を正確に伝えられず、 適切な支援を受けられないリスクもあります。 まずはそれぞれの言葉の枠組みを整理し、 客観的に自分の状況を見つめ直してみましょう。

言葉の定義を整理することは、 あなたが受けている苦痛を正当化するための道具になります。 決してあなたの思い過ごしではなく、

 起きている事実を言葉にする

ことから回復は始まります。

この記事では、 パワハラとモラハラの定義の違いや、 職場でどのように分類されるのかについて解説します。

法律が定義する「パワハラ」の3要素

職場のパワーハラスメントには、 法律で定められた明確な定義が存在します。 以下の3つの要素をすべて満たすものが、 法的なパワハラとみなされます。

まず一つ目は、 職務上の地位や人間関係などの優越的な関係を背景としていることです。

二つ目は、 業務上明らかに必要のない範囲で行われる攻撃であることを指します。

そして三つ目は、 労働者の就業環境が害されるほどの苦痛を与えることです。 これらを満たす行為は、 会社側にも防止措置を講じる義務が発生します。

  • 優越的な関係
    ⇒ 職務上の立場や知識の差を利用する
  • 業務上の必要性
    ⇒ 指導の範囲を明らかに超えている
  • 就業環境を害する
    ⇒ 働くことが困難なほどの苦痛を与える

🔑 ワンポイント
パワハラは職場の力関係が前提となります。 立場の強い人間が、 その力を不当に利用して相手を追い詰める行為を厳格に禁じています

心理的な攻撃を指す「モラハラ」の特徴

一方でモラル・ハラスメントは、 道徳(モラル)に反した精神的な嫌がらせ全般を指す言葉です。 パワハラと異なり、 職場の立場に関係なく起こり得ることが大きな特徴です。

例えば、 同僚同士や部下から上司に対しても、 精神的な攻撃があればモラハラに該当します。 態度や無視など、 周囲に気づかれにくい陰湿な攻撃が中心となる傾向があります。

  • 精神的嫌がらせ
    ⇒ 言葉や態度で相手の心を傷つけ支配する
  • 加害者の自覚不足
    ⇒ 正論を盾に攻撃し自覚がない場合が多い
  • 孤立化の進行
    ⇒ 巧妙な手口で周囲から孤立させる

モラハラは職場以外の家庭内などでも使われる、 より広い概念の言葉です。 目に見える証拠が残りにくいため、 日記などの記録を残すことが解決の鍵となります。

🌈 ちょっと一息
モラハラは人格を否定し、 精神的に支配しようとする行為です。 相手を尊重しない態度の積み重ねが、 心に深い傷を与えます

結局「包含関係」はどうなっているのか

結論から言えば、 職場におけるモラハラのうち、 立場の差(優越性)を利用したものがパワハラに分類されます。 つまり、 パワハラはモラハラという大きな概念の中に含まれる一部なんです。

そのため、 職場での精神的な嫌がらせは、 どちらの言葉を使っても間違いではありません。 相談窓口では

 「パワハラ」

と伝える方が、 会社側も法的責任を意識しやすくなる場合があります。

🔑 ワンポイント
定義にこだわりすぎる必要はありません。 大切なのは、 あなたが苦痛を感じているという事実を、 ありのままに専門家へ伝えることです

まとめ:正しい分類を知り解決の一歩へ

自分の受けている被害がどこに分類されるかを知ることで、 状況を客観的に把握できるようになります。 解決に向けた最初のアクションを整理してみましょう。

この記事のポイント

  • パワハラの定義
    ⇒ 職場の優越的な関係を利用した不当な攻撃
  • モラハラの特徴
    ⇒ 立場に関係なく起こる精神的な嫌がらせ
  • 両者の関係
    ⇒ 職場でのモラハラがパワハラに含まれることが多い
    (上記と一見包含関係が逆に見えるが論理構造としては正しい)

言葉の定義を整理することは、 状況を客観的に把握するための道具に過ぎません。 あなたが苦しんでいるという事実は、 どのような分類であっても変わることのない重い問題です。

焦らずに一つずつ出来事を整理していくことで、 解決への道筋が見えてくるはずです。 あなたを支えてくれる専門家や仕組みは必ずありますから、 独りで抱え込まないでください。

→ 関連ページ:『ハラスメントの境界線を見極めるには』

→ 関連ブログ:『職場の「無視」はパワハラ?【事例研究】』

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