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診断書は逃げじゃない。会社を休むための「最強の盾」活用法

診断書は逃げじゃない。会社を休むための「最強の盾」活用法
診断書は逃げじゃない。会社を休むための「最強の盾」活用法

心療内科に行ったら、負けな気がする

「診断書なんて出したら、会社に居づらくなるんじゃないか」

そう考えて、限界まで我慢してしまう人は非常に多いです。 しかし、医師が書く診断書は、あなたの「辛い」という感情を、法的な効力を持つ「事実」に変える強力な武器になります。

この記事では、診断書が持つ本当の力と、自分を守るための賢い活用法を解説します。 診断書は「逃げ」ではなく、会社と対等に渡り合うための「通行手形」です。

診断書が持つ「法的効力」を会社は無視できない

口頭で「辛い」と訴えても、会社側は

 「甘えだ」「気合が足りない」

と精神論で片付けることができてしまいます。 しかし、医師の診断書が提出された瞬間、その状況は一変します。

「安全配慮義務」の発生

会社には、労働者が安全に働けるよう配慮する「安全配慮義務」が法律で定められています。 診断書によって

 「これ以上働くと健康を損なう」

と証明された場合、会社はこの義務に従って業務の軽減や休職などの合理的な配慮を検討する義務が生じます。

  • 提出前
    ⇒ 「やる気がない社員」として扱われるリスクがある
  • 提出後
    ⇒ 「配慮が必要な療養者」として扱わなければならない

🔑 ワンポイント
診断書を受け取ったにもかかわらず、会社が無理に働かせて病状が悪化した場合、会社は損害賠償責任を負う可能性があります

「怠慢」ではなく「病気」の証明

朝起きられずに遅刻や欠勤を繰り返すと、診断書がない状態では「サボり」とみなされ、懲戒処分の対象になり得ます。 しかし、診断書があれば、それは

 「病気による症状」

として正当化されます。

自分の身を守るためには、「働かない」のではなく「ドクターストップで働けない」という客観的な証明が必要です。 診断書は、あなたを不当な処分から守るための防具なんです。

診断書をもらうタイミングと伝え方

 「まだ我慢できる」

と思っている段階こそが、受診のタイミングです。 食事が喉を通らない、夜眠れないといった身体症状が出ているなら、迷わず専門医を頼りましょう。

医師への伝え方のコツ

医師に診断書を書いてもらう際は、今の症状が「仕事」に起因していることを伝えるのがポイントです。 具体的なエピソードや、勤務時間の記録などをメモして持参するとスムーズです。

  • 症状
    ⇒ 眠れない、涙が出る、動悸がするなど
  • 原因
    ⇒ 上司の暴言、長時間労働、配置転換など

「休職」という選択肢を手に入れる

診断書に

 「〇か月の休養を要する」

と記載されれば、堂々と会社を休むことができます。 また、条件を満たせば、休んでいる間に健康保険から「傷病手当金」が支給され、経済的な不安も軽減されます。

生活の心配をせずに心を休める時間を確保するために、診断書は不可欠なパスポートなんです。

会社への正しい提出方法。「証拠」を残す

診断書を手に入れたら、いよいよ会社へ提出しますが、ここでも注意が必要です。 ハラスメント加害者である上司に直接手渡すのが怖い場合は、無理をする必要はありません。

原本を渡す前に必ず「コピー」

一度会社に提出してしまうと、手元に証拠が残らなくなります。 万が一の紛失や、改ざんなどのトラブルに備え、提出前には必ずスマホで撮影するかコピーをとっておきましょう。

渡し方の工夫

直属の上司に会いたくない場合は、人事部へ直接提出するか、簡易書留などの記録が残る方法で郵送することも可能です。 また、メールで

 「診断書を提出します」

と一報を入れ、PDFを添付しておくことで、提出した事実をデジタルな証拠として残せます。

まとめ:診断書は自分を守るための「権利」の行使

診断書を提出することは、会社に迷惑をかける行為ではなく、労働者としての正当な権利行使です。 自分一人で抱え込まず、医師という専門家の力を借りて、現状を変える一歩を踏み出してください。

この記事のポイント

  • 診断書は
    ⇒ あなたの不調を法的な「事実」に変え、会社に 安全配慮義務 を生じさせる
  • 提出することで
    ⇒ 遅刻や欠勤が「サボり」ではなく 病気の症状 として扱われる
  • 原本は必ず
    コピー をとり、提出した証拠が残る方法で会社に渡す

診断書は、あなたが再び元気に笑えるようになるまでの期間、会社からあなたを守ってくれる最強の盾です。

「もう無理だ」と心が叫んだら、その声を封じ込めず、迷わず病院のドアを叩いてください。

→ 関連ページ:『会社を動かすための、正しい報告ルートと手順』

→ 関連ブログ:『朝起きられないのは甘え? うつや適応障害の前兆をチェック』

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