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正論攻撃に反論してはダメ! ロジハラを無力化するスルー技術

正論攻撃に反論してはダメ! ロジハラを無力化するスルー技術
正論攻撃に反論してはダメ! ロジハラを無力化するスルー技術

言っていることは正しいけれど、言い方が冷酷で心がえぐられる…

そんな「ロジハラ(ロジカルハラスメント)」上司に対し、真面目な人ほど

 「私が間違っているから直さなきゃ」
 「ちゃんと言い返さなきゃ」

と思いつめてしまうものです。

しかし、断言します。

あの冷徹な正論マシンに対して、まともに戦いを挑んではいけません。 正論に正論で返しても、火に油を注ぐだけで、あなたが傷つくだけだからです。

この記事では、あえて「負けるふり」をして心を守り抜く、高度な「スルー技術」について解説します。 「勝つ」のではなく「かわす」ことが、最大の防御になるんです。

なぜ「論破」してはいけないのか?

まず知っておくべきは、ロジハラ上司の目的です。

彼らは一見、「業務改善」のために論理を展開しているように見えますが、心の奥底にある目的は別のところにあります。

多くの場合、その背景にあるのは

 「自分が優位であることを確認したい」

というマウンティング欲求です。

正論は武器ではない… マウンティングの道具に過ぎない理由

彼らにとって論理(ロジック)は、相手を屈服させるための「棍棒」に過ぎません。 そのため、あなたが勇気を出して論理的に反論したとしても、彼らはそれを「建設的な意見」とは受け取りません。

 「俺の優位性を脅かす反逆行為だ! 」

と認識し、さらに激しい言葉で攻撃してくるでしょう。

反論は「燃料」になる!

あなたが一生懸命説明すればするほど、相手はさらに細かい重箱の隅をつつき始めます。 悲しいことですが、あなたの誠実な反論は、ロジハラ上司の攻撃性を高める「燃料」にしかならないんです。

だからこそ、

 「論破しない」
 「戦わない」

と決めることが、ファーストステップになります。

🔑 ワンポイント
※補足 ロジハラ上司にとって、あなたの「反論」は「反逆」と同義です。論理的な議論を求めているわけではないことを理解しましょう。

心を守るイメージ「暖簾(のれん)と柳(やなぎ)」

では、一方的に言われっぱなしで耐えるしかないのでしょうか?

いいえ、違います。

 「サンドバッグ」

になるのではなく、手ごたえのない「暖簾(のれん)」になるのです。

真正面から受けない… 「暖簾」になりきるイメージ

ボクシングでも、まともにパンチを受けると倒れてしまいますが、力を抜いて受け流せばダメージはありません。 言葉も同じです。

相手の言葉を真正面から「壁」として受け止めると、衝撃が直撃します。 そうではなく、風に揺れる「柳」や、押しても手ごたえのない「暖簾」になったイメージを持ってください。

何を言われても

 「へぇ~…」

と通り抜けさせるんです。

言葉の「意味」を捨てる技術

具体的なテクニックとしておすすめなのが、

 「言葉の意味を理解しない」

ことです。

相手の声色や表情、言葉の意味を真剣に処理しようとするから、脳が傷つきます。 相手がヒートアップしてきたら、スイッチを切り替え、相手の声を単なる「音」として処理してみましょう。

🔑 ワンポイント
相手の言葉を脳内で「お経」や「外国語」に変換して聞いてみましょう。意味を遮断することで、心のダメージを最小限に抑えられます。

🌈 ちょっと一息
この「音として処理する」方法は、あくまで心が壊れそうな時の緊急回避テクニックです。常に行うと感情が麻痺する恐れがあるため、ピンチの時限定で使いましょう。

自動返信モード発動! 相手を満足させる「魔法のフレーズ」

心を

 「暖簾モード」

に切り替えたら、次は口元の技術です。

相手のプライドを満足させつつ、こちらの非を認めすぎない絶妙な相槌(あいづち)を使いこなしましょう。 まるでAIが自動返信するような感覚でOKです。

明日から使える「スルー・フレーズ」3選

以下のフレーズを、感情を込めずに淡々と使うのがコツです。

  1. 「なるほど、勉強になります」
    ⇒ 相手の承認欲求を満たす最強の言葉です。同意はしていませんが、相手は「教えを説いた」気になって満足します
  2. 「その視点はなかったです。鋭いですね」
    ⇒ 相手の論理性を褒めることで、矛先を鈍らせます。内容は一切肯定していないのがポイントです
  3. 「重要なことなので、持ち帰って考えます」
    ⇒ その場でサンドバッグにされそうな時の緊急脱出ワードです。「今は答えない」と宣言することで、物理的に距離を取ることができます

🌈 ちょっと一息
「でも」「しかし」という接続詞は禁句です。まずは「そうですね」と肯定(受容)のクッションを挟むだけで、相手の追撃は弱まります。

まとめ:逃げるが勝ち… それは大人の知恵

 「スルーすること」

は、決して逃げでも負けでもありません。

まともに話が通じない相手に対し、自分の心を守るために行う、高度な大人の知恵です。

この記事のポイント

  • ロジハラ上司への反論は「燃料」になるだけなので、最初から戦わない
  • 言葉を真正面から受けず、「暖簾(のれん)」のように受け流すイメージを持つ
  • 「勉強になります」などの魔法のフレーズで、相手のプライドだけ満たしてやり過ごす

ロジックのサンドバッグになる必要はありません。今日から、右から左へ受け流す「スルー力」を身につけ、あなたらしい平穏な職場生活を取り戻していきましょう。

→ 関連ページ:『Step 3: 加害者と「心の防御壁」を築く方法』

→ 関連ブログ:『上司の「正論攻撃」への上手な対処法』

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