ハラスメント被害を「記録に残す」日記テンプレート

ハラスメントの証拠として
「日記」が重要だと聞いても、
「具体的に何を書けばいいか分からない」
「感情ばかり書いてしまい、事実が伝わらない」
と悩んでいませんか? 日記は、書き方次第であなたを守る強力な「証拠」になります。
この記事では、弁護士などの専門家に見せることも想定し、法的に有効な記録を残すための「5W1H日記テンプレート」と、その具体的な書き方のコツを解説します。
なぜ「日記」が証拠として重要なのか?(Q&A)
Q. 録音があるなら日記は不要ですか?
A. いいえ、必要です。 録音は「点」の証拠ですが、日記は「継続性」と「悪質性」を証明する「線」の証拠となります
日記があることで、その録音が一度きりのものではなく、日常的なハラスメントの一部であると強く主張しやすくなり、実務上も「補強証拠」として評価されることが多いです。
裁判所や弁護士は「感情」より「客観的な事実」を重視するため、事実を淡々と記録することが重要です。
【コピペOK】ハラスメント記録日記テンプレート
あなたの苦しみを「事実」として記録するため、以下のテンプレート(5W1H+α)をご活用ください。 Wordやメモ帳アプリに貼り付けて使用することをおすすめします。
■ ①日時
⇒ (例:2025年11月15日 14時30分~14時45分頃)
■② 場所
⇒ (例:本社3階 喫煙室)
■ ③加害者
⇒ (例:営業部 A部長)
■ ④目撃者・同席者
⇒ (例:経理部 Bさん、Cさん ※いなければ「なし」)
■ ⑤事実(何を言われたか・されたか)
⇒ (※感情や評価は交えず)誰が・いつ・どこで・何を言った/したかを具体的に記載
■ ⑥あなたの対応・感情
⇒「~と感じた」「~と反論した」など、感情と事実を分けて記載
日記を書くときの「3つの注意点」(Q&A)
Q1. 毎日書かないとダメですか?
A1. 無理に毎日書く必要はありません。被害があった日だけで大丈夫です。ただし、日付が飛んでも継続することが信憑性を高めます
Q2. PCと手書き、どちらが良いですか?
A2. PCでの記録を推奨します(検索や整理が容易なため)。手書きの場合は、後から改ざんを疑われないよう「消せないペン」で書き、修正液や修正テープは使わないでください
Q3. 感情は書かない方がいいですか?
A3. 書いても構いません。ただし、テンプレートの項目⑥のように、「事実」と「あなたの感情(感想)」は明確に分けて書くことが、客観性を担保する上で非常に重要です
🔑 ワンポイント
事実と感情を分けることで、第三者にも「何が起きたか」が正確に伝わります
まとめ:今日から始める「自分を守る」記録
日記は、あなたの苦しみを客観的な「事実」に変え、未来のあなたを守る武器になります。 感情的にならず、「いつ・どこで・誰が・何をした」という事実を淡々と積み重ねましょう。
この記事のポイント
- 日記は録音を補強し、ハラスメントの「継続性」を示す重要な証拠として評価されやすい
- テンプレートを使い「5W1H」の「事実」と「感情」を分けて書くことが重要
- PCでの記録を推奨し、手書きの場合は「消せないペン」で書く
このテンプレートが、あなたの一歩を踏み出すための「お守り」になれば幸いです。
→ 関連ページ:『証拠を集める ―未来のあなたを助ける武器―』へ
→ 関連ブログ:『録音って違法?ハラスメント証拠の「よくある勘違い」』へ

