会社の相談窓口が頼りにならない時、どうすればいい?

勇気を出して社内の相談窓口に連絡しようとしても、
「担当者が加害者と親しい」
「そもそも窓口が機能しているように見えない」
といった理由で、ためらってしまうこともあるかもしれませんね。
今回は、そんな社内の相談窓口が頼りにならないと感じた時に、あなたが一人で抱え込まずに済むよう、社外の相談先についてお話しします。
なぜ、社内の窓口は機能しないことがあるのでしょう?
まず知っておいていただきたいのは、相談窓口がうまく機能しないのは、決して珍しいことではない、ということです。
特に、会社全体でハラスメントへの意識が低い場合や、相談担当者に専門的な知識がない場合、残念ながら、相談しても「当事者同士で解決して」と言われてしまうケースもあるようです。
小さな会社や、同族経営の場合
会社の規模が小さかったり、経営者が親族で固められていたりすると、中立的な立場で話を聞いてもらうこと自体が、より難しくなる傾向にあるかもしれません。
諦めないで。あなたのための「社外」の相談先
社内の窓口が唯一の選択肢ではありません。あなたの状況を客観的に聞き、専門的な視点から助言をくれる、公的な相談窓口がたくさん存在します。
あなたの状況に合わせた相談先の例
まずは、総合的な話を聞いてほしいなら
- 総合労働相談コーナー(厚生労働省)
⇒ 全国の労働局や労働基準監督署内に設置されている、公的な相談窓口です。予約不要で、電話でも対面でも、無料で専門の相談員に話を聞いてもらえます。
法的な解決も少し考えたいなら
- 法テラス(日本司法支援センター)
⇒ 国が設立した、法的なトラブルを解決するための「総合案内所」です。どのような解決策があるのか、弁護士に相談すべきかといった点を、無料で案内してくれます。
社外に相談する、ということの意味
社外の窓口に相談することには、とても大切な意味があります。それは、しがらみのない第三者からの、客観的な視点を得られるということです。
「自分の感覚は正しかった」と確認できる場所
会社の内部にいると、「自分が我慢すれば丸く収まるのかも…」と、自分の感覚に自信が持てなくなってしまうものです。
公的な機関という安心感
社外の専門家は、会社との利害関係が一切ありません。あなたの話だけをじっくりと聞き、法律や事例に基づいて、「その状況は、ハラスメントにあたる可能性がありますね」と、客観的な判断を示してくれます。
あなたの気持ちに寄り添ってくれます
それは、あなたの辛い気持ちを肯定し、「自分の感覚は間違っていなかったんだ」と再確認させてくれる、とても心強い経験になることでしょう。
🔑 ワンポイント
社外の相談窓口は、あなたのプライバシーを守る義務があります。安心して話せる場所だと知っておいてくださいね
🌈 ちょっと一息
「会社に逆らうようで怖い…」と感じるかもしれません。でも、これはあなたの心と権利を守るための、正当な行動の一つです
まとめ
もし、あなたが社内の相談窓口に不信感や不安を感じているのなら、どうぞ一人で悩まないでください。あなたの話を真摯に聞き、力を貸してくれる社外の専門家は、きっといます。
大切なのは、一つの窓口がダメだったからといって、諦めてしまわないことです。あなたには、たくさんの選択肢があるのですから。
どんな相談先があるのか、全体像を一覧で見たい方は、こちらのページがきっと役に立つでしょう。
→ 関連ページ:『もう迷わない。目的別の最適な相談先マップ』へ