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労働審判でスピード解決。裁判との違いと費用相場を徹底解説

労働審判でスピード解決。裁判との違いと費用相場を徹底解説
労働審判でスピード解決。裁判との違いと費用相場を徹底解説

会社を訴えたいけれど、裁判は何年もかかりそう

 「弁護士費用で赤字になるなら、泣き寝入りしたほうがマシ?」

そう考えて、正当な権利を諦めてしまう人は少なくありません。 しかし、通常の裁判とは異なる「労働審判」という制度を使えば、費用を抑えつつ短期間で解決できる可能性があります。

この記事では、労働審判の仕組みとリアルな費用相場、そしてメリット・デメリットを徹底解説します。

労働審判とは? 通常裁判との決定的な違い

労働審判とは、裁判官1名と労働問題の専門家2名が間に入り、話し合いによる解決を目指す手続きです。 通常の裁判(訴訟)と比べて、圧倒的なスピード感が特徴です。

原則「3回以内」で終了するスピード解決

通常の裁判は長期化しがちですが、労働審判は原則として3回以内の期日で審理を終えるルールです。 平均して約2.5〜3ヶ月で終わるため、精神的な負担を最小限に抑えられます。

非公開でプライバシーが守られる

裁判は原則公開ですが、労働審判は非公開で行われるため、外部に内容を知られる心配がありません。 会社側も風評被害を避けられるため、早期和解に応じやすい傾向があります。

気になる「費用」の相場。裁判より安いのか

労働審判は、手続きにかかる実費も弁護士費用も、通常の裁判より安く済むケースが一般的です。

裁判所に払う手数料(印紙代)

申立て時に裁判所へ納める手数料は、通常訴訟の半額です。 例えば、請求額が300万円の場合、訴訟なら2万円ですが、労働審判なら1万円で済みます。

弁護士費用の目安

弁護士に依頼する場合、労働審判は短期間で終わるため、訴訟よりも割安に設定されていることが多いです。

  • 着手金
    ⇒ 20万〜30万円程度(訴訟より安めの設定が多い)
  • 報酬金
    ⇒ 獲得した金額の15%〜20%程度

🔑 ワンポイント
弁護士によっては『労働審判プラン』を用意しており、着手金を抑えて成功報酬を高めにするなど、柔軟な対応をしてくれる場合もあります

知っておくべきリスクと注意点

メリットの多い労働審判ですが、万能ではありません。 制度の仕組み上、特有のリスクも存在します。

「異議申立て」で訴訟へ移行する

審判の結果にどちらかが納得できず異議を申し立てると、自動的に通常の訴訟(裁判)へ移行してしまいます。 こうなると二度手間になり、最初から裁判をするより時間がかかるリスクがあります。

「短期決戦」ゆえの準備不足

第1回目の期日で大勢が決まることが多いため、申立ての段階で完璧な証拠と主張を揃えておく必要があります。

 「とりあえず申し立てて、後から証拠を出そう」

という悠長な戦法は通用しません。

まとめ:泣き寝入り前の「第3の選択肢」

労働審判は、白黒はっきりつける裁判と、当事者同士の交渉の中間に位置するバランスの良い制度です。 通常の訴訟に比べて心理的なハードルが低く、費用対効果の高い解決手段と言えるでしょう。

この記事のポイント

  • スピード
    ⇒ 原則3回以内、約3ヶ月で解決するため 精神的負担 が少ない
  • コスト
    ⇒ 裁判所手数料は半額、弁護士費用も訴訟より 抑えられる傾向
  • リスク
    ⇒ 異議申立てが出ると 通常訴訟へ移行 し、長期化する恐れあり

 「裁判まではしたくないが、泣き寝入りもしたくない」

と迷っているなら、検討する価値は十分にあります。 まずは弁護士などの専門家に相談し、あなたの事案が労働審判に向いているかを見極めましょう。

ひとりで悩む時間を、解決へ動く時間に変えてください。 その一歩が、あなたを守る大きな力になります。

→ 関連ページ:『弁護士費用と慰謝料のリアルな話【相場と請求の知識】』

→ 関連ブログ:『弁護士費用がない時の切り札 「成功報酬型」のメリットと罠』

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