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退職後の連絡を断つ! 法的に「接触禁止」を通告する全手順

退職後の連絡を断つ! 法的に「接触禁止」を通告する全手順
退職後の連絡を断つ! 法的に「接触禁止」を通告する全手順
【専門家の知見を解説】

「もう二度と会いたくない」と逃げるように退職したのに、元上司からの執拗なLINEや待ち伏せに怯え、「私が対応しないから悪いのだろうか」と自分を責めていませんか?

退職後、元上司や同僚からの

私的な連絡に応じる義務は、原則としてありません。恐怖を感じる執拗な接触には、弁護士や警察と連携し

 「法的手段」

で明確にNOを突きつけることが、あなたの平穏を取り戻すための最も確実な手段です。

この記事では、労働問題やストーカー事案に詳しい専門家の知見を解説し、退職後の不当な接触を法的に断ち切り、二度と関わらないようにするための具体的な手順をお伝えします。

「業務連絡」は嘘。退職後の執拗な接触の違法性

まず大前提として、

退職した瞬間に、あなたと会社(および元上司)との雇用契約は終了しています。

つまり、あなたには元上司からの電話に出る義務も、LINEを返信する義務も、ましてや会う義務も、法的には原則としてありません。

業務を口実にした「つきまとい」の正体

加害者がよく使うのが

 「業務上の確認がある」
 「引継ぎが不十分だ」

という口実です。 しかし、本当に業務上の用件であれば、それは元上司個人のLINEではなく、会社の人事部や総務部を通じて、書面や公式なルートで行われるべきものです。

個人のスマートフォンへの執拗な連絡や、自宅周辺への訪問は、もはや業務連絡の範疇を超えています。

専門家の視点から見れば、これらの行為は「プライバシー権の侵害」や、度合いによっては「ストーカー規制法」や「迷惑防止条例」に抵触する違法行為となり得ます。

🌈 ちょっと一息
退職後の業務手伝いは拒否可能です。「引き継ぎが終わっていない」と責められても、退職後の無償労働や出社に応じる義務はありません。引き継ぎ不足は会社側の管理責任であり、あなたの責任ではないからです

  • 業務連絡を装って個人的な関係を迫る
  • 退職したのに「指導」と称して説教をする
  • 拒絶しているのに何度も連絡を繰り返す

これらはすべて、あなたが「罪悪感」を感じて対応する必要のないものです。 まずは

 「自分は悪くない」
 「相手がルール違反をしている」

という事実を、強く認識してください。

まず自分で行う「拒絶」と「証拠化」のステップ

警察や弁護士といった第三者を動かすためには、「明確に拒絶した事実」「客観的な証拠」が必要になります。 恐怖でブロックしたくなる気持ちを少しだけ抑えて、まずは以下のステップを踏んでください。

1. 感情を交えず「きっぱりと」拒絶する

曖昧な態度は、相手に

 「まだ押せばなんとかなる」

という期待を持たせてしまいます。 LINEやメールで、一度だけ、以下の要素を含んだメッセージを送ってください。

  • 現在の状況
    ⇒ 私はすでに退職しており、会社との契約関係はありません
  • 明確な拒絶
    ⇒ 業務外の個人的な連絡や、自宅への訪問は非常に迷惑しており、恐怖を感じています。二度と連絡しないでください
  • 通告
    ⇒ これ以上続く場合は、警察および弁護士に相談し、法的措置をとります

🌈 ちょっと一息
重要なのは「反応しない」ことです。 この拒絶メッセージを送った後は、相手からどんな返信が来ても、一切反応してはいけません。 反論や弁解をすることは、相手との「関係」を継続させることになり、逆効果です

2. 静かに証拠を集め続ける

拒絶しても連絡が止まらない場合は、その全てが「あなたを守る武器(証拠)」になります。 以下のものを、削除せずに保存してください。

  • 着信履歴
    ⇒ 日時と頻度がわかるスクリーンショット
  • メッセージ内容
    ⇒ LINEやメールの文面(特に「会いたい」「家に行く」などの文言)
  • 待ち伏せの記録
    ⇒ もし自宅や最寄り駅で見かけた場合は、その日時と場所をメモや日記に残す。可能であれば遠目から写真を撮る

🔑 ワンポイント
証拠のポイントとしては、警察に相談する際、「なんとなく怖い」という主観よりも、「〇月〇日に拒絶したにも関わらず、その後××回電話があった」という客観的な数字と事実が、警察を動かす大きな力になります

弁護士・警察を動かす「内容証明」と「接近禁止」

自分での拒絶が効果を持たない、あるいは身の危険を感じる場合は、躊躇なく専門家の力を借りましょう。 ここでは、相手の行動を強制的に止めるための2つの強力な手段を紹介します。

弁護士名義の「内容証明郵便」を送る

これが最も効果的かつ、即効性のある手段です。 弁護士に依頼し、加害者に対して「受任通知(弁護士が代理人になったという通知)」とともに、接触禁止を求める内容証明郵便を送付します。

  • 心理的な圧力
    ⇒ 「弁護士が出てきた」という事実は、加害者に強烈なプレッシャーを与えます
  • 会社への通知
    ⇒ 必要に応じて、会社側にも「元従業員によるハラスメント」として通知し、会社から加害者に指導させることも可能です

🔑 ワンポイント
弁護士依頼の最大のメリットとしては、弁護士を代理人に立てると、相手はあなたに直接連絡することができなくなります(窓口が弁護士になるため)。精神的な平穏を即座に取り戻せる点が大きな利点です

多くの加害者は、この段階で

 「大事(おおごと)になった」

と気づき、連絡を止めます。

警察への相談と「接近禁止命令」

待ち伏せやつきまといがエスカレートしている場合は、最寄りの警察署の「生活安全課」に相談してください。 集めた証拠を提示し、ストーカー規制法に基づく「警告」を相手に出してもらうよう求めます。

さらに危険性が高い場合は、裁判所に対して

 「接近禁止の仮処分」

を申し立てることも検討します。 これは、裁判所が相手に対し

 「半径〇メートル以内に近づいてはならない」

と命じるもので、違反すればペナルティが課される強力な命令です。ただし、これには高度な法的知識と証拠が必要となるため、弁護士との連携が必須となります。

まとめ:退職後の平穏は譲れない権利

退職後の生活は、あなたが勝ち取った自由な時間です。 そこに土足で踏み込んでくる加害者に、遠慮する必要は1ミリもありません。

この記事のポイント

  • 退職後の業務連絡や私的な接触に応じる法的義務はない
  • まずは「連絡しないでほしい」と明確に拒絶し、その事実を残す
  • 着信履歴やメッセージは削除せず、警察に提出できる「証拠」として保存する
  • 止まらない場合は、弁護士からの「内容証明」で法的圧力をかけるのが最も効果的

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相手との関係を完全に断ち切ることは、あなたの権利です。 「無視したら逆上されるかも」と一人で震える夜は、もう終わりにしましょう。専門家という強力な味方をつけて、平穏な明日を取り戻してください。

→ 関連ページ:『反撃、ではなく「防御」する ―今すぐ自分を守る方法―』

→ 関連ブログ:『リモート時代に残る「上司の自宅訪問」は違法?』

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